手を離して目を離さない子育て・親育て

自閉症スペクトラム(ASD)親娘の日常(過去・現在)を中心に書いています

言葉や感情表現の発達の遅れ

幼稚園で(3~5歳の頃)同級生をたたいたり、噛みついたり問題行動を時々起こしていました。そういう時には、軽いパニック状態になっており、娘自身も「やってはいけないこと」というのはわかっていたようです。

おそらく気付かれにくい言葉の発達の遅れ感情を上手く表現できないという点があったためだと思います。幼稚園で(3~5歳の頃)同級生をたたいたり、噛みついたり問題行動を時々起こしていました。そういう時には、軽いパニック状態になっており、娘自身も「やってはいけないこと」というのはわかっていたようです。

おそらく気付かれにくい言葉の発達の遅れ感情を上手く表現できないという点があったためだと思います

自分の気持ちを伝えられない

 入園して間もない頃、朝の園バス車内での出来事です。

娘の目の前にある取っ手を隣に座っていた女の子が握りました。

「だめっ!」女の子の手をがぶっ!

娘としては、自分の目の前にある持ち手は自分が使うもので、他人に使って欲しくなかったようです。

喧嘩になってもいい。その気持ちを言葉で伝えることができたら……。

そう思う出来事は、その後も何度か起こりました。(動きもぎこちなく力もないため、ほとんどの場合、周りの子たちが避けてくれていました。)

担任の先生からも、

「何かトラブルがあった後にじっくり話を聞くと、あぁなるほどな、たぬこちゃんの言ってることが正論だなと思うのですが手が出てしまっています。」

と言われたこともありました。

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感情表現が苦手


叩く、噛みつく等の暴力行為

問題行動の原因は諸説ありますが、我が家の場合は

「言葉を持たない動物が身を守るための本能」による行動という説が一番近いようです。

相手を傷つける行為は絶対ダメ」ということを教えると同時に「言葉で伝える」ことができるようにトレーニングしました。

 

娘はよくしゃべります。上手じゃないけど、見たことを一生懸命伝えようとします。それだから、言葉の発達の遅れがあるとは気付きにくいです。

ただ、よ~く聞いていると「○○が××した。」という風に事実は伝えようとするけど、「嬉しい、楽しい、悲しい、○○したい」などの感情表現、特に自分の気持ちに関する表現が出てきません。軽い吃音の傾向もありました。

過去のワタシに似てるから気持ちはわかるよ。(苦笑)

1、2歳の頃から絵本や表情を表すカードを見て、「笑顔=楽しい」「泣いている=悲しい」等は理解していましたし、満1歳の頃には、はっきりと「おかあさん」が言えていました。3歳で受けた知能検査でも言葉の理解度については6、7歳レベル。

娘の場合は、インプット(理解、記憶)は得意でも、アウトプット(情報をまとめて言葉や態度で表現)が苦手でした。

そのため、問題行動を解決するためには、

  • 事実を相手にわかるように話す
  • 相手の気持ちを知る
  • 自分の気持ちを伝える

といったことをトレーニングする必要がありました。今はもう手を出すことはなくなりましたが、学童期の今も続けている取組です。

 

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過去記事まとめ
このブログについては、プロフィール(翼の折れたペガサスid:thebrokenwing&1回目の記事をご覧下さい。

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