ある時、ふと理解する瞬間がある。
新年度が始まりました。今年はどうなるのか!?ドキドキしながら送り出しています。
学校生活の心配もありますが、生活習慣等で同じことを何度も教えなければいけないことも多く「どう工夫・説明すればできるようになるだろう?」と考える毎日です。そんな中で、いつもと同じように説明していて「ふっ…!と理解する瞬間」があり成長を感じた体験+通学付き添いについての話です。
(from illustAC)
毎年この時期には1年生さんに付き添いをされている保護者を見かけます。
以前冬休みあるあるミニ事件簿を書いた時に少し触れたのですが、娘は1人で登下校しています。登校班はなく小学校のきまりでは「2人以上で登下校しましょう」となっているけれども、近所に仲が良い友達がいません。集団登校はコミュニケーション力も必要なので今の状態ではまだ厳しく、2年生のGW頃まで付き添いました。理由はコミュニケーション力以外にもありました。
- 交差点や駐車場の出入り口でパニックを起こす。
- 太陽の眩しさがイヤだったり、寒暖差を上手く調節できない等の感覚過敏・鈍麻。
- 荷物や傘を使いこなせない不器用さ、体力不足。
この中でも特に、登下校中にパニックを起こすことが心配でした。
登下校の付き添いをすべきか?
小学校まで片道1.2kmあり、通学については年中の頃から気になっていました。発達障害についてのTV番組で登校や授業に付き添われている様子も放送されていました。年長時には療育センターで就学に関して先輩保護者の話を聞く研修があり、「通学中の環境がわかったり、見守ってくださっている方と顔なじみになることもできるので、初めは付き添った方がいい」という話を聞くこともできました。
娘はどうなるだろう?発達の状況や住んでいる地区の環境により異なるので、当時一番思っていたのは「住んでいる地域・学区の状況を知る情報が欲しい」でした。娘やダンナの特性から外出することも少なく、町内会・こども会といった情報源もなく「孤立する核家族」でした。
一番大事なのは「命を守ること」です。通学路を何度か一緒に歩いてみたり、お世話になっていた放課後等児童デイサービスの先生にも相談し、しばらく付き添うことにしました。
地図に印をつけて事前準備
就学直前、通学路と約10個のチェックポイントを書き込んだ学区内の地図を用意しました。入学直後、心配している事項を手紙にして担任の先生へ渡した際、「車の進行方向を予測できないことによって交差点等でパニックを起こす」可能性があるため、しばらく登下校に付き添うことも伝えました。
登校途中、ガードボランティアさんに挨拶をし、
- 見守りをしていただいている場所
- 他の児童の登校の様子
- 危険個所
- 信号を待つ場所
を確認しながら、初日は正門まで。
娘の様子に合わせて、見送る場所を変えていきます。
学校に一番近いチェックポイントから1人で歩き、正門を入れた!
「レベル1クリア!!」ヾ(*´∀`*)ノ
レベルアップ・ダウンを繰り返し、1か月後にレベル5(学校まで400mの地点)に到達。ここでしばらく停滞しました。
「あ~!顔みたいだなぁと思ってたぁ~。」
対向車線を走る車や駐車場を出入りする車を見かけると軽くパニックを起こし、完全に通り過ぎるまで待つ娘。
幼児期「どこに注意し、どう行動すればいいか」がわかればパニックはなくなるのではないかと考え、外出中やミニカー遊びで伝えようとしましたが上手くいきませんでした。
1年生の夏休みを終えたある秋の朝、対向車線を走る車を見て固まっていました。その車は、左折の方向指示器を出しました。私はいつものように娘に説明します。
「大丈夫。あの車は左へ曲がるから、こっちへは来ないよ。ウィンカーで周りの車や歩いている人に合図しているんだよ。チッカ、チッカ光って、ウインクしてるみたいでしょ。」(^_-)-☆
「あ~!(車は人の)顔みたいなだぁと思ってたんだぁ~。」
その日を境に、交差点でパニックになることはほぼなくなり、また単独歩行距離も伸び始めました。
おぉ~、ようやくここまで成長したなぁ~と感じた瞬間でした。
朝の様子に合わせて家を出る時間も柔軟に
入学間もない頃は、近所のお子さんや同級生が一番多い時間に登校しよう!と思っていましたが、すぐにやめました。理由は2つ。
- たまにスッキリ起きられる日もありますが、寝起きの機嫌が良くないことの方が多く、朝の支度はグダグダ。
- 友達関係が上手くいかず、登校中に苦手な子と顔を合わせたり、始業まで教室で過ごす時間がつらい日もある。
「必ずこの時間に!」と決めてしまうと、親子共に疲弊してしまうと感じたので「7時15分~40分の間に出る」と幅をもたせるようにしました。なかなか気持ちを切り替えられず少々遅刻したこもありますが、それも経験。
「気が合う子と時々一緒に」が、我が家にはちょうどいい
基本は一人ですが途中で知っている子と会った時は一緒に登下校しています。
2年生のGW明けに「一人で行ける。行ってきます。」と言う娘を玄関で見送った時には頼もしく感じました。その後も体調に合わせてたまに付き添いつつ成長中です。
このブログについては、プロフィール(翼の折れたペガサスid:thebrokenwing)&1回目の記事をご覧下さい。