手を離して目を離さない子育て・親育て

自閉症スペクトラム(ASD)親娘の日常(過去・現在)を中心に書いています

娘よ、常識を疑え!~「女子はスカートでしょ?」母娘ミニ論争

衣替えの季節が近づいた頃、基準服・体操服の冬服出張販売のお知らせを持ち帰りました。

※当地では公立でも基準服(≒制服)がある小学校が多いです。(近隣学区でも色・デザインが少し異なります。)店舗購入するか、春・秋の参観日に合わせて校内で出張販売されます。

     f:id:thebrokenwing:20191015115354j:plainさんによるイラストACからのイラスト)

「みんな、そうだから!」女の子はスカートでしょ?

お知らせを見ながら、私がポツリ。

「今年は、長ズボンの販売もあるんだね。長ズボン買う?」

「えー!! スカートだから! ズボンはかないよ!!」

「毎年、寒いって言ってるじゃん。ズボンの方があったかいよぉ。」

「私服ならいいかもしれないけど、制服だよ!」

「えぇ~、スカートの下にタイツや黒パン・ニーハイソックスはいても寒いなら、ズボンでもいいんじゃない? スカートの下にジャージはく地域もあったりするよー。」

「ジャージはいてる子いないよ! 女子だから! スカートでしょ!」

「“基準服”であって、“男子はズボン、女子はスカート”ときめつけなくていいんじゃない? 基準服に準じていれば、いいんじゃない? シャツも白無地であれば、ニットシャツでもポロシャツでも少しデザイン違ってもOKでしょ?」

「ダメ~! みんな、そうだから!」

(娘は他人とは違うものを選んだり、“唯一”の個性を求める傾向があるので)

「みんなと違ってもいいんじゃない?」

「制服だよ!」

「えぇ~、そうなの? スカートが嫌いでズボンがいい!っていう女の子や、身体は女の子で心が男の子の場合でも、スカートじゃなきゃいけないの?」

「・・・」

「常識を疑いたまえ! それで気付くことがあったり、発明が生まれたりするのさっ!」

結局、長ズボンを買うことはありませんでしたが、私自身がスカート嫌いで私服はほぼズボンだったので、こんなやりとりになってしまいました。(^-^;(関連過去記事:私の学生時代

 

いろいろな人がいる中で円滑に暮らしていくために、知っておいた方がいい“マナー”としての常識はあると思います。それは、娘にも教えるように心がけています。でも、交友関係、ファッション、勉強・受験……、常識にとらわれていて、面白くないな~と思うことも時々あります。

「〇歳なら、これくらいできるでしょ。」「男の子だから…、女の子だから…」etc、年齢や見た目で判断されるのがツライ。。。

  • 小学校高学年なら、お菓子食べた後のゴミを自分で拾って捨てるのは当然だよ! 友人が来ている時に、親が黙って拾うのは過保護。しつけがなってないよ!
  • 料理は、最近は動画もあるんだし、毎日やってれば上手になるでしょ! できないのは努力不足だよ!

う~ん、多数派から見たらそうかもしれません。それが常識なのかもしれません。

小4娘、ゴミをすぐに捨てるとは限りません。(^-^;

「コレどうするの?」と声をかければ

「あっ、忘れてた~!」と捨てに行くこともあれば、きれいな包み紙の時は

「とっとく~(保存しておく)。(廃材工作で)何かに使えそう~。」なんてこともあります。

娘には一緒に遊べる友達がいないので家に友達が来ることはありませんが、もし来たとして、娘がゴミをほったらかしにしていたとしたら……、その場では何も言わず友達がいなくなった後で一緒に片付けると思います。

遊びに夢中になっていて「ゴミに気が付かなかった~」。いつもの不注意で「忘れてた~」かもしれない。本人にとっては大切で「とっとく~!」かもしれない。

逆に、もし友人宅でそういう光景を見たという報告を受けたとしたら……、

「捨てるのを忘れてただけじゃない?」「お母さんがゴミをそのままにしておくのが気になったから自分で片付けたんだよ。」と言うと思います。

発達状況や特性の違いだと思うので、〇歳だから…しつけが…という見方をされるとツライです。

30年料理しても上手になりません。(>_<)

私は高校生の頃、姉たちが結婚して家を出たのを機に突然、母から「ご飯作って!」と言われるようになりました。それまで、あまりにも包丁使いが下手で「危ないから…」と料理はほとんどしてなかったんですけどね。

本やネットを参考にしているのですが、手際も!見た目も!味も!良くなりません。。。家にある材料で間に合わせようとするので、分量がレシピ通りじゃないからというのが大きいでしょう。頑張っても改善できない不器用さもあるのです。( ;∀;)

こどもの頃から、手とり足とり、目線はここに…なんて教えてもらっていれば、もうちょっと早く今のレベルになれたかもしれないなぁと思います。

我が家の場合は

「安くて、おなかいっぱいになれればいい。」
「おかずが少ない時には、納豆を出しておけばいいよ。」

と言ってくれるダンナ様なので、私のペースでいいのさっ。

 

 

娘よ、常識を疑え!

それに縛られず、自分に合う方法を見つけていこう。