手を離して目を離さない子育て・親育て

自閉症スペクトラム(ASD)親娘の日常(過去・現在)を中心に書いています

見てなきゃわかんないよ…と思ったこと

書き始めて1年近く。ブログタイトルを変更しました。

親子・夫婦・友人(人との関わり方)、勉強、生活習慣etc……自分に合ったちょうどいいを探す日々です。

自分にとってちょうどいい「スープの冷めない距離」探し……みたいな感じかな。

親子関係だけでなく、他にも当てはまると思います。

  • いつもアツアツだとイヤになることもあるけど、ヒエヒエもイヤ。
  • 同じスープでも好きな温度が違う…あったかいのがいい、冷たいのがいい。
  • 具材や食感の好みが違う…コンソメ、ポタージュ、具の大きさ、硬さ。
  • 見た目や噂で判断して食わず嫌いもあるかもしれない。(>_<)

いろんな人がいることを知り、自分の関わる人のことを知る努力をし、自分にとってちょうどいい「過保護、過干渉でもなく、放置、放任でもない」子育て・親育てが目標です。「これくらいがいい」と思える居心地の良い居場所を求めて。。。


見てなきゃわかんないよ…と思ったこと

こどもの遊び場で突き落とされる

娘3歳、買い物に行った時の話です。店内に無料の大型遊具がありました。ダンナが見守る中、とても動きがぎこちなくゆっくりでも、滑り台を楽しんでいました。階段で左右に両手を広げ手すりにつかまり、ゆっくりと上っていきます。大きな子たちは、待ってくれたり、スキをついて横を通り抜けたり、別の場所から上ったりします。保護者が付き添っている小さなお子さんも同様です。私も買い物を終えた後、二人で見守っていると……

次にやってきたのは、1~2歳の男の子、娘よりも動きが速くしっかりしているので、階段もズンズン進めます。早く上りたくて、娘を片手で押しのけてさっと上がって行きました。その時、押された娘(身長95cm)は階段横から1m下の床へドスン!!すぐに大泣きです。慌てて、私たちは駆け寄りケガがないかを確認。幸いケガはなかったのですが、ビックリしたのが大きかったのでしょう。なかなか泣き止まず、すぐに帰りました。

その際に、周りを見回してみると、男の子の保護者らしき人は見つかりませんでした。周りにいるのはスマホをずっといじっているママさんか、ママ友とおしゃべりに夢中になっている人……。男の子は、娘が落下した後も一人で楽しそうに遊具で遊んでいました。

相手が傷つく言葉を言う

娘5歳(年長)習い事で小イベントがありました。そこに、年少時の同級生A子ちゃんがいました。(A子ちゃんもゆっくりさんで、ちょっと気になる子)園でも習い事でもクラスは違ったのですが、園内では見かけることもあったのでしょう。イベントが始まる直前、娘が突然みんなの前で、

「A子ちゃん、昨日悪い子だったんだよ~」

さぁ~っと血の気が引く思いでした。こどもたちの席と保護者席は離れていたので、すぐに注意することもできませんでした。先生方も周りのお子さんも何事もなかったかのように娘の発言をスルーしてくれたので、それ以上は何も起こりませんでしたが、イベントが終わり会場を出てすぐに、先生の指示に従い静かに話を聞いていたことを褒めた後、さっきの発言について話をしました。

「A子ちゃん『悪い子』って言われて、どんな気持ちだったかな? (娘が“悪い”と思った行動について話を聞き)それって本当に悪いことかな? 自分の思い通りにならなくて泣いてただけなんじゃない? 逆にたぬこが『悪い子』って言われたら、どんな気持ち?」

幼稚園でも小学校でも「注意する」つもりで「口撃」になっていることがあります。「〇〇だよ。」と次の行動を教えてくれる注意の仕方は素直に受け取れても「××してたらダメじゃない!」という否定的な注意の仕方はトラブルになりがち。チクチク言葉……言ったり言われたりがよくあったようです。

娘は、この一件以降、同級生の悪口を言うことはなくなりました。

     f:id:thebrokenwing:20191009135021j:plainさんによるイラストACからのイラスト)

親の前と態度が違う

娘7歳(小2)の参観日の話です。

年少~小2までずっと同じクラスのB子ちゃん、出会った頃からずっとお互いに印象が悪くうまくいってませんでした。私は入学後しばらく登校に付き添っていたのですが、通学路もほぼ同じで、見かけるとお互いに表情が険しくなり、距離を置き挨拶することもありませんでした。学校内で、いろいろとできないことがある娘に対し、彼女を含むグループから責められるようなことがあっても、娘は耐えていました。小1の時一度だけ、取り囲まれて責め立てられた時に、大きな声で泣き叫び、クラスで問題になり(放課後先生から電話がかかってきて内容を聞きました。)娘がつるし上げのような状態になったこともありました。

B子ちゃんには、お姉さんと1歳の妹さんがいました。その日、娘の席は一番後ろ、通路を挟んでナナメ後ろにB子ちゃんの席。授業が終わり5分休憩、B子ちゃんママは妹さんと一緒だったので、B子ちゃんとお友達3人くらいで取り囲んで「かわいい~!」とママさんもニコニコ盛り上がっていました。ただ、その場所は……娘の席。。。プリントを先生に提出し戻ってきた娘は、席に座ることができず、近くで黙ってぼーっと待っていました。その様子を見たB子ちゃんママ、うちの娘をキッ!とにらみつけました。(B子ちゃんから娘の悪口を聞いていたのかもしれません。)そのすぐ後ろに私がいて見ていることにも気づかず……。その後、チャイムが鳴りママさんは帰られて、娘は着席できました。

別の参観日、一番前の席にB子ちゃん、すぐ後ろに娘。授業終了直前にB子ちゃんママは帰られました。その際、B子ちゃんもママさんも満面の笑顔で手を振っていました。ママさんの姿が見えなくなった直後、B子ちゃんの表情は変わりました。授業終了のチャイムと同時に先生から

「一番後ろの人、プリントを集めて持って来てください。」

ほとんどの子が席で待っている中、B子ちゃんは自分のプリントを娘の机にポイッと放り出して、何も言わず別の友達の所へ行ってしまいました。娘も黙って、プリントを集めてくれている同級生に二人分渡していました。

 

これは……、その場でこっそり見てなきゃ、自分の子が何をやっているか気付かないよね……我が子も相手の子のことも知らないから、どんな接し方をしたらいいか家で話し合うこともできないし……。そんなことがいっぱい……。

 

今まで娘とトラブルになった子は、ほぼ女の子。(男の子数人ともケンカしたことがありますが、うちの娘と似た特性がありそうな子だったり……相手が女の子の場合でも、保護者の方も療育を心得ていらっしゃる様子の時には「お互い様」となり2度目のケンカが起きることはありませんでした。)相手のお子さんの様子を娘から聞いたり、授業中の様子や絵などの掲示物を見て思うのは、彼女たちもまた何らかの配慮が必要そうだということ。そして、とても鋭い。鋭いからこそ、娘が他の子と違うと気付き、“注意する”という名の口撃をしてしまう。保護者は気付かれているのかな……。

 

心も身体も傷つけないちょうどいい接し方。。。

お互いにしっかり見ることが大切だと思う。

相手の気持ちを察することができたとして、

どう振る舞えばいい?

相手が望むようにテキバキ応じられない時には、どうすればいい?

悩みは大人でも続きます……。

 


最近気になった記事

「君の価値をわかっている人は、君の存在を大切にする。そう扱ってもらえない場所には留まってはいけない」 

front-row.jp

ハワイ旅行記3~今はわからなくてもいい。

前回の続き。ハワイ2日目~帰国編です。

 

2、3日目もオプショナルツアーを予定していたので親子で前夜に集合場所を確認し、部屋から最短ルートで行く方法を迷子になりながらチェックしていました。ようやく3日目(最終日)夜になって、ホテル周辺はバッチリ!と思えるほどになりました。 (;^ω^)

ドールプランテーションでMaze(2008年にギネス認定の巨大迷路)

前夜ダンナに「いつものように『先に行け、オレはついていくから』だと滞在時間内にクリアできないから、どんどん先に行ってね。」とお願いしておきました。当日受け取ったチケットには、チェックポイントでステンシル(鉛筆で型取り)する枠と一緒にMazeMapが記載されていました。

地図を頼りにキッチリ進もうとするダンナ。私と娘はついていきます。でも……、チェックポイントがなかなか見つからない……、突然の雨でチケットがぬれてちぎれて……「これでも、まだやるのか!?」イライラをなだめつつ、探索続行。マップに頼ろうとするダンナに対して
「方角的にあっちじゃない?」なんて、適当な感覚で進もうとする私。(*´▽`*)

結局、抜け道もたくさんあったので、なんとなくの感覚で進むのが正解だったみたいです。

ハレイワでガーリックシュリンプスヌーピーズサーフショップ、シェイブアイス、ウミガメビーチ

日本の芸能人もよく訪れるシュリンプ屋台、近くのスーパーへも行ってみました♪

シェイブアイス(ハワイ版かき氷)を買いに私が一人で並んでいる間、娘とダンナは木陰のベンチで待っていました。その時……

一人の男の子が娘に英語で「マジックを信じる?」のような内容を話しかけてきたそうです。サッパリ聞き取れず何も答えられない娘。よくわからず「No」と答えたダンナ。その後の様子からすると、男の子は手品をたくさんの人に見てもらいたかったようでした。ダンナも、もっと他の答え方をすれば良かったなと少し悔やんでいたようです。

もうちょっとコミュニケーション力高くて、旅先での人との出会いを楽しめる余裕があれば、もっと楽しめたかもしれません。

MONI HONOLULU

娘が楽しみにしていた1つ。日焼けスヌーピーを買うこと!

スマホの探し物ゲーム「スヌーピーライフ」にハマって『PEANUTS』が大好きです。

ショップに入り、2人で何を買おうか迷っていると……、ショップの片隅に立ち無言の「早くしろ!」プレッシャー。(普段の買い物、娘の園や小学校の学校行事等でもいつもこんな感じで、私は常に内心ハラハラドキドキ。なるべく表情に出さぬよう、みんながパニックを起こさぬように……)そんないつもと同じ緊張感の中で、娘が選んだのは

「YOU CAN DO IT」と書かれたTシャツ。

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絵だけでなく、文字の意味もわかって選んだようです。帰国後、頻繁に着ていました。

いいんじゃないかなぁ、できないことも多いけど、You can do it ! だよ!!

“Are you in line ?”

買い物で混雑している時によく聞いたフレーズ。レジ待ちで「並んでいますか?」

みんな、ダンナに声をかけてくれるのですが、ダンナの方は何も答えずノーリアクション。( ̄▽ ̄;)

その度に私が “Yes” とか “No,I'm not in line.” と 慌てて答える状況。(※帰国後に確認してみたら、意味がわからなかったみたいです。)

“Are you in line ?” しっかり印象に残りました。

幼児向け番組「相手がどのように感じているか考えよう」

帰国日朝6時半チェックアウト予定で、4時にダンナに娘と私は起こされました。朝、出かける前に必ず○○○を出さないといけない!そのために早く起きる!というマイルールを家族に押し付けるのは……う~ん……。

旅行中、娘とダンナは部屋でスマホ動画を見ていました。「見れるのと、見れないのがある!」という発見をして、観光中よりも楽しそうだよ……。そんな2人は英語ばかりで全くわからん!とTVをつけることはほとんどなかったのですが、帰国日の朝、う○○待ちの間、TVをつけてみました。

幼児番組にチャンネルを合わせると娘もじっと見ていました。幼児向けなので、簡単な英語のため内容もわかったようです。その中で、リズムにのって繰り返されるフレーズ

“Think about how someone's feeling” ♪♪

いいね! このフレーズは覚えておこう。

 

ヒルトン金曜日の花火、食事はテイクアウトして部屋で食べたり、ダックツアー、アトランティス潜水艦、タンタラスの丘で夜景。移動中寝てばかりの娘。ホノルル空港の保安検査では靴を脱がなきゃいけなかったり、自販機でジュース買ってみたり……。帰りの便ではゲームが使用不可になっていたんだけど諦めきれず「時間をおいてからお試しください」の文字通り何度も試す娘。

出発~帰宅まで、ず~っとすったもんだの旅でした。楽しいことも失敗も、良い思い出です。

「今は、わからなくてもいい。(文化、雰囲気を)感じればいい。帰ってから興味を持った時に学べばいい。」

私が初めて海外へ行ったときに出会った先生がおっしゃっていた言葉です。

あぁ、そうなんだ! 言葉、文化、歴史。今はわからないことがあっていいんだ!今はここで感じることを大切にすればいいんだ!と、自分の中にストンと落ちてきました。

今でも旅をする時には必ず、現地の雰囲気を肌で感じることを大切にしています。

この話を娘には、旅行前後に話しました。

行く前には全く想像がつかなかったみたいですが、帰国後に話した時には「はっ!」とする表情がありました。

勉強中に「太平洋」という言葉が出てきた時、世界地図を見ながら

「ハワイは太平洋上にあるね。機内のフライトレコーダーでも見たね。」と実体験と重ね合わせることで、初めてハワイの場所を知る…という現在です。

きっとそれでいいんだよ!わからないことだらけでも。興味を持った時に学べばいいんだ。その時は、人によって違うだけ。

 


最近気になった記事

うちの娘も3年前まで、この少年と似た行動を時々起こし、周囲の目に怯えて過ごす毎日でした。余裕が出始めた今、この客室乗務員や乗客のような対応ができるように……、今困っている人をほんの少しでも手助けできるようになりたい。

finders.me

 


このブログについては、プロフィール(翼の折れたペガサスid:thebrokenwing&1回目の記事をご覧下さい。

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