手を離して目を離さない子育て・親育て

自閉症スペクトラム(ASD)親娘の日常(過去・現在)を中心に書いています

命を守るためのホバリングを過保護と思われるとツライです。

こどもの上空をホバリングするようなヘリコプターペアレントの記事を読むことがあります。自立を促す子育て「子どもには魚を与えるな 釣り方を教えよ」という考え方には賛同です。しかし、取り上げられている事例の中には(その状況や背景を見ないとわからないことが多いのですが)命を守るための行動を過保護と思われているのかもしれないなぁと悲しくなることがあります。

「何かあるかわからないから危険」と言って、送迎している場合

私も登下校へ付き添うことがあります。(関連記事:ある時、ふと理解する瞬間がある。~登下校の付き添い)

事故や不審者に遭遇した場合に、パニックになったり、適切な対応ができない可能性が高いから……という理由が隠れているとしたら、過保護ではなく、命を守るための配慮だと思います。うちの娘もそうです。たまに、もしもの時にどうするか?を話し合うことがありますが、返ってくる答えは十分な対応とは言えません。見た目ではわからないので、通常学級へ通う娘の付き添いをする姿を見ると、理解を示してくださる方もいれば、過保護と感じる方もいらっしゃるでしょう。「あの子とは関わらない方がいいよ。」と、こどもさんに教える保護者もいらっしゃいます。発達の違いがあるので、付き添いは低学年ならOK、高学年だとやり過ぎ……とは思わないです。年齢、性別、体格は関係ないです。

徒歩10分くらいの距離を「歩くのがいや~」「勉強や習い事で疲れているのに歩かせるのはかわいそう」という理由で日常的に車で送迎しているとしたら……、ヘリコプターペアレントかもしれません。それでも、ケガや病気、何か危険に晒される可能性があったり、教育方針であったり、考え方は違うので学校への付き添いに関してはいろいろな形があっていいと思います。

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「体が弱いから」ランドセルではなくナップサックで登校している場合

身体に異常はなく、ランドセルが重くて肩を壊すかもしれないからという理由だけであれば過保護かもしれません。

しかし、見た目にはわからない病気を抱えている場合であれば、配慮があっていいと思います。もし、無理をしなければ通常の生活を送れるけれども、圧力がかかって出血すると血が止まりにくかったり、骨が丈夫ではないといった命に係わる危険性があるなら配慮が必要です。私の身近でも外見では気付きにくい病を抱えた人たちを見てきました。病名や症状を会う人すべてに話せるわけではなく、簡単には説明できない状況のため「体が弱いから」という説明で終わってしまうこともあります。

 

 

命を守るための行動を周りの人に上手く説明できず、理解を得難いのはツライです。だから私も、噂や行動の一面を見ただけで判断せず、よく見て温かく見守ることを心掛けたいです。

  


このブログについては、プロフィール(翼の折れたペガサスid:thebrokenwing&1回目の記事をご覧下さい。

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