手を離して目を離さない子育て・親育て

自閉症スペクトラム(ASD)親娘の日常(過去・現在)を中心に書いています

失敗談や自分に関わりない人の実例の方が受け入れやすい

娘は宿題がなかなかできません。

絵や文字をかくことに苦手意識があり、「宿題をやりたい」という気持ちは持っていても、ドリルから漢字や数式を書き写す時に目がチラチラしたり、細部に注意を払うことが困難なため、30分でできるであろう内容に2~3時間かかることはよくあります。一緒に取り組んだり、漢字の書き取りの時には競争するようにしてみたり、一般的に言われている方法はほとんど試しているのですが効果は小さいです。

娘が生まれて初めてクレヨンを使った時には黒一色で、ぐちゃぐちゃ~。私も一緒に他の色も使って描いてみたりしたのですが、やはり黒のみ。ハッキリと見やすいからかなぁと思い、自由に描かせていました。しばらくそんなことが続き、「他の色も使ってみようよ。」と声をかけてみると、今度は全部の色を使わないと気が済まなくなってしまい、全色でぐちゃぐちゃ~、出来上がりは結局真っ黒……。色については4歳以降、使いわけられるようになりました。(「どんな色が好き?」の歌のように、ピンクだけ減っていく状態ではありましたが……。)しかし、丸を描いたり、線をなぞったり、迷路をはみ出さないようにたどったりすることは今でも難しいです。

YouTuberゆたぼんさんの話

宿題の話に戻り、何をやっても全く手につかない日もあります。そういう日には、様子を見て
「今日はここまでにして、早く寝よう。」と声をかけます。大抵、返ってくる答えは
「宿題やりたい!」でも、一文字も書けない……。
宿題をするかどうか、しなかったらどうなるかを自分で考えてほしいので、最終的には本人が決めるようにしています。

先日、「人にはいろんな意見があり、応援してくれる人もいれば、つらい思いをすることもある。つらいことを乗り越えるには心の強さも必要なんだ。」と伝えたくて、不登校になったゆたぼんさんが、YouTuberとして活動していること、それに対して大人たちの意見は賛否両論あることを話しました。話をじっと聞く娘。少ししてポロポロ涙をこぼし始めました。同世代ということもあり、感じるものがあったのだと思います。何を感じたのかは、わかりません。私も「ゆたぼんさんは、どんな気持ちかなぁ。」と投げかけて、話を終えました。

失敗談、または自分に関わりない人の実例の方が受け入れやすい

「○○さんは、こんなことしてるんだって。」という同級生等、自分に関わる人の話は、素直には受け入れにくいです。これは私の経験でもあり、娘やダンナにとっても同様のようです。比べられているような気がして「私は、その人とは違う。」という気持ちが強くなり反発しがちです。そのため、私は娘に対して「○○ちゃんは~」という話はできるだけしません。ただし、相手のことを理解する一助として、「こういうことを頑張ってるんだって。」という話をすることはあります。

また、親が「こんな風に頑張った。できた。」という話も同様に反発しがちですが、失敗談は受け入れやすいです。私と同じように深く心が傷つく失敗はできれば避けてほしいので、「こんなことがあった。こうしておけば良かった。」ということは、思い出した時に話しています。娘もそういう話は、1回でしっかり憶えています。(;^ω^)

前述のゆたぼんさんのこともそうなのですが、遠くで頑張っている人や偉人伝も受け入れやすいかもしれません。

娘が図書室で借りる本選びに困っていた時、
「『エジソン』とか伝記を読んでみたら?」と勧めたことがあります。初めは渋っていたのですが、手に取ってみると面白かったようで、伝記にハマっていた時期もありました。ベートーベン、モーツァルト……フルネームが面白い!って……ハマったのはそこかいなっ!?( ̄▽ ̄)

きっかけは何にせよ、見聞きした例や失敗談を活かし、自分も失敗を繰り返して多くの経験を積んでほしいです。 

 


このブログについては、プロフィール(翼の折れたペガサスid:thebrokenwing&1回目の記事をご覧下さい。

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