手を離して目を離さない子育て・親育て

自閉症スペクトラム(ASD)親娘の日常(過去・現在)を中心に書いています

カマキリがやってくる庭

我が家は賃貸アパートの1階。4畳分くらいの小さな庭があります。

今年も、カマキリくんがいました。

この庭は時々、娘の宿題に役立ってくれています。

     f:id:thebrokenwing:20190910123050j:plain 変化朝顔にカマキリ

洗濯物にカマキリ

小2の夏休み「生き物を観察」する宿題がありました。

「何を観察する?」
「う~ん、わかんな~い。」
「庭にいるバッタは?」

アリ? ダンゴムシ? セミ? チョウ?

カブトムシのような昆虫、金魚……、飼育にちょうどいいスペースもないし、
世話をする気も全くないみたいだし、
虫捕りに行く気もないみたいだし、
昆虫がいるような場所へ行くことを嫌がるし、
百均で虫かごは買ってきてあるんだけど……

娘は、クラスの子たちが思いつく定番の生き物とはちょっと違う物を求めてるみたいだし……

さて、どうしようかねぇ~。

そんなやりとりを毎日のようにしていたある日、洗濯物を取り込もうとしたら……、

目の前のバスタオルにカマキリがくっついてる!!!

おぉ~!これだ!!

「たぬこ、カマキリだよ! これにしたら?」
「あっ、いいねぇ~。」
「捕まえてごらんよ。」
「えぇ~、やだ~~~!!!」

仕方ない。虫かごを持って来て、捕獲!

あまり動かずにいてくれるので、ちょうどいいぞぉ~。

「さっさと観察してから、逃がしてあげよう!」

色は? 大きさは? 足はどこから出てる? 顔は?
特徴をとらえることが苦手なので、観察のヒントを出しながら、ゆっくりと仕上げていきました。

 

絵を描くことが苦手な子は細かい特徴をとらえることが苦手ということが多いです。立体物を平面(3D→2D)に描くことができない場合もあるそうです。「植物を見て描きましょう」と言われても一向に筆が進まないけれども、その風景を写真に撮り、それを見て描くことはできる子もいる!と療育センターの研修時に教わりました。

娘も似てるなぁ~!とその時思いました。

頭の中にある何かを自由に描くのは楽しいようですが、観察画は気が進まず、どう描いていいかわからない様子です。私が絵を描いて見せると真似て描こうとします。

娘の絵は説明がないと何を描いたかサッパリわからないですけどねっ!!(^-^;

 

描き終えたら、娘も

「早く逃がしてあげて!」と言うので、庭へ、ぽ~い。

「カマキリさん、モデルをしてくれてありがとう!」

 

庭にカマキリがいるのを知ったのは、この日が初めてでしたが、その後は毎年、姿を見せてくれるようになりました。

ちょっぴりハナタカさん

そして、観察記録提出日。

同級生たちは、おおよそ予想していた通りの生き物を観察。

その中で娘一人だけ“カマキリ”

席が近い数人の男の子たちの間で盛り上がります!

「あっ! カマキリ!! いいなぁ~。」

その日は、ちょっぴりハナタカさんで帰ってきました。(*^-^*)

 

ほんの小さな自信の積み重ねで成長しておくれ。

 


このブログについては、プロフィール(翼の折れたペガサスid:thebrokenwing&1回目の記事をご覧下さい。

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