手を離して目を離さない子育て・親育て

自閉症スペクトラム(ASD)親娘の日常(過去・現在)を中心に書いています

「あの子いつも走ってるよねぇ~」それってもしかして低緊張かも!?

前回なわとびが跳べない!という話で身体のぎこちなさに触れたので、低緊張・発達性協調運動障害について書いてみます。今回は「低緊張」です。

  • 妙に身体が柔らかい。
  • 身体が固い。全身に力が入っている。
  • 力加減が苦手。
  • 疲れやすい。集中力が短い。
  • いつも走っている。立ち止まってまっすぐ立っていられない。
  • いつもピョンピョンとんでいる。
  • だらだらしたような立ち方
  • 偏平足
  • 爪先歩き
  • 椅子に姿勢よく座っておくことができない。
    足をバタバタ。机によりかかる。すぐ椅子からずり落ちる。椅子の上に足をあげる。椅子の上で正座をする。椅子や机の脚に自分の足をからませる。
  • 床に座ることができない。
    三角座りができない。長座位になる。人にもたれかかる。壁にもたれかかる。寝転がる。
  • 和式トイレでかがんだ姿勢を保持できない。

当てはまるものがいくつかあったとしたら、低緊張(筋緊張が低い)かもしれません。療育センターで受けた研修では、ゴムやテントに例えて説明されていました。

筋肉は自分の体を支えるために無意識に一定の緊張(張り)を保っていて、曲げる筋肉と伸ばす筋肉が適当な力で張らないとぐらぐらになってしまう。低緊張は、ゴムがゆるんで伸縮力が弱い状態。テントの張り具合が弱くぐらぐらしている状態。

人間の場合、動くのでいくつものテントがあり、姿勢や動きによって張り方が異なってくる。低緊張で動くのを嫌がったり、逆に力を入れすぎて固くなってしまうことから、疲れやすく、不器用、姿勢の悪さ、バランスの悪さが起こる。

うちの娘も、いくつか当てはまっていて幼児期には常にスキップするように歩いてました。( ̄▽ ̄;)

少しでも改善できるようできることをやってみよう!以下は、研修で教わったことを元に取り組んだ内容です。

近所の公園にある遊具

 吊り橋、スプリング遊具、トランポリン

 利用上の注意:無理強いはしない。

よしっ!公園だな!
・・・でも、近所の公園に適当な遊具がない。

うちの娘の場合、不安定な場所がこわいので腰が抜けた状態になりました。これを教わった4歳の頃、親と手をつないでようやく・・というレベルだったので、療育センターの先生からも「無理しなくていいよ。」と言っていただけました。最寄りの公園にはこれらの遊具がなく、週末に車で約20分の公園へ行ったり、春や秋の気候が良い頃には、道の駅等で大型遊具がたくさん設置してある場所へ連れて行きました。年長になった頃に、徒歩10分の公園に吊り橋を含む新しい遊具が設置されてありがたかったです!

吊り橋は両手を左右に広げてロープを握りながらゆ~っくり進むので、自分より小さい子に抜かされることもあり、少し揺れただけでパニックです。「うわぁ~~っっ!!」と叫びながらでも一人で渡り切れるようになったのは6歳。小学校の運動場にある橋を渡れたのは8歳(小3)でした。

スプリング遊具も近所にはなく、跨って遊ぶこともイヤで使いませんでした。同様に足で蹴って進む家庭用おもちゃもイヤでした。トランポリンもバランスをとれないと怖いですよね。その結果、まだ自転車乗れません。(~_~;)

f:id:thebrokenwing:20190118133034j:plain f:id:thebrokenwing:20190118133131j:plain

家の中でできること

手押し車

 「部屋の中を往復!今度は1周してみよう!!」

f:id:thebrokenwing:20190118143350j:plain

家の中だと季節や天候を問わずにできるので時々やってます。最初は腕に力が入らなくて進まなかったけど、親の支え方が上手くなると楽しんでいました。

スポーツクラブ

年長時に園の課外活動として行われていたスポーツクラブへ通いました。これは、うちの娘には合っていたようで、とても良かったです!!

本当は年中時から始めたくて体験に行ったのですが、“トイレ問題”や“保育時間後からスポーツクラブが始まるまでの待ち時間でのトラブルの心配”、“本人があまりやる気がない”という理由で見送りました。年長になった時、再度体験させていただくと娘も「やってみたい!」と言ってくれたので1年間お世話になりました。

効果1:身体が柔らかくなった

入会当初は身体が固くて、見てられないっ!という状態だったのが、3か月後にはブリッジやアザラシができるようになっていて驚きました!!これも低緊張ゆえかもしれないのですが……。

「身体が柔らかいとケガをしにくくなる。」と先生が話されていて、毎回柔軟体操をしっかりしていたのが良かったようです。小学生の今でも、運動は苦手だけど身体の柔らかさはクラス1!自信を持てる要素の1つです。

効果2:歩き方が変わる。

身体の成長もあり、スキップ歩きが(左右ふらふら歩きではありますが)普通に歩くようになりました。

効果3:さっと整列できて、トラブルの原因が1つ減る。

「3秒集合!」呼ばれたら、さっと集まるということを学びました。保育時間内に整列しなければいけない時、大幅に後れをとって間に割り込む形になるためトラブルがよく起きていましたが、平均よりも早く並ぶようになったので、どこへ行けばいいかわからずパニックになったり、前後のお子さんを叩いたり噛みついたりする・・ということはなくなりました。

先生の指導のおかげもあり、「運動できないけど頑張っている子」と認めてくれて適度な距離感でうまく接してくれる同級生が増えました。これがあったから、じゃがいも泥だんご

thebrokenwing.hatenablog.com

へとつながったのかなぁと思います。

反省点:上記に挙げた「3秒集合!」は就学後も数か月はできていたのですが、またダラダラに戻ってしまいました。時間や場所の条件が合えば続けさせたかった。

放課後等児童デイサービス

療育センター主治医の先生から「運動指導をしていて、作業療法士さんがいる児童デイサービスの利用」を勧められていた頃、ちょうど近所にピッタリのデイができたので年中の終わりに数回利用しました。残念なことに、その後すぐ発達支援(就学前の子供の支援)から撤退されましたが、就学後、現在に至るまで週1回利用させていただいています。

 

どの遊具・方法にしても、楽しみながらトレーニンできるといいな!

 


このブログについては、プロフィール(翼の折れたペガサスid:thebrokenwing&1回目の記事をご覧下さい。

2018/10/30 手のかかる親子の日記始めます ~二次障害を防ぎたい~

過去記事リスト

 

にほんブログ村 子育てブログ 発達凸凹育児へ
にほんブログ村


育児・一人っ子ランキング