手を離して目を離さない子育て・親育て

自閉症スペクトラム(ASD)親娘の日常(過去・現在)を中心に書いています

すべての音が同じ音量で耳に入ってくる

娘が自閉症スペクトラムの診断を受けた時に「感覚過敏・鈍麻」の指摘もありました。その中で聴覚/音量について、我が家の場合を書いてみます。

(注)感覚過敏・鈍麻=発達障害ではありません。どんな人にも起こり得ることです。治ったり、慣れたりするものではないですが、経験を積んで「こういうものだ」と理解・予測できるようになると、日常生活が過ごしやすくなります。

「その話をしないでっ!」

年中(4歳)の春、担任の先生がお話をされている時に、娘の席の後ろに座っていた女の子二人が前日のことを楽しそうにおしゃべりしていました。特に大声でもなく、普通に。

すると突然、娘は

「今、その話をしないでっ!」と、後ろの女の子の腕に噛みついてしまいました。

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同じ音量で耳に入ってくる



当時、療育センターへ隔週で療育のための教室へ通っていたので、担当の先生に相談してみました。

「もしかして聴覚の感覚過敏じゃない?話の内容がイヤだったのかもしれないけど、すべての音が同じ音量で耳に入ってきて、聞かなきゃいけない話を聞き取れないんじゃない?」

その時は、全く予想していなかった原因なのでよくわからなかったのですが、それ以前・以後の行動を見ていると、どうやら当てはまるようです。

自分に関係のないおしゃべりや、スーパーの冷蔵音・館内放送、車の走行音等、周りの騒音があっても、私たちは聞きたい音や声だけに集中できます。でも、娘はそれができませんでした。

聴覚検査もすり抜けるし、そういう特性があるという知識がないと気付けないと思います。小学生になった今も、聞きたい音・声に集中できるようにする工夫やトレーニングは続いています。※ノイズキャンセリングのヘッドホンやイヤホンを利用される方もいらっしゃいます。

入学直後に担任の先生へは、このことを伝えました。

先生が話をしている時には静かにする」ということをクラス全員に最初から徹底して指導して下さったおかげで、低学年での授業時間は過ごしやすかったように思います。

 

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過去記事まとめ
このブログについては、プロフィール(翼の折れたペガサスid:thebrokenwing&1回目の記事をご覧下さい。

2018/10/30 手のかかる親子の日記始めます ~二次障害を防ぎたい~
2018/12/03 1キロは・・・ ~冗談か本気かわからない&無口なダンナ~
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2018/12/10 すべての音が同じ音量で耳に入ってくる ~事件編(感覚過敏・鈍麻/聴覚)~