２つの小さな奇跡（１）
毎日、家でも園でも困り事だらけで気を張り続ける生活……。
でも、娘の成長を感じられ、転機となる出来事も起こりました。
年長の時に経験した２つの小さな奇跡のお話です。
「年下の男の子」
ショッピングモールで開かれたイベントへ行った時のことです。３つのブースがあり、１つは１時間以上待つ長蛇の列。
私と娘は空いているブースを先に回り、スタンプラリー３か所も全て押してから（記念品も何もないスタンプなんですけどねっ）列に並びました。
少しして、目の前にいる親子が気になり始めます。父と息子（４歳くらい）でスタンプカードは真っ白です。時々お子さんがスタンプを押しに行きたそうな話をしています。でも、列を離れるわけにはいきません。小さい子供たちにとっては大人しく待つだけでもつらいはずです。うちの娘もそうです。何とかできないだろうか……。
しばらく様子を見て
（ここなら大丈夫かな）列が進み、スタンプ台２か所が見えるところに来ました。
あえて前の親子にも聞こえるように、娘に話しかけます。
「ねぇ、前の男の子はまだスタンプ押してないみたいだよ。たぬこは全部押して、スタンプがある所も知ってるよね。２人で一緒に押しに行ったらどうかな？」
娘は、きょとんとしている一方で、男の子の目が輝き始めます。
「行く！」男の子はやる気満々！
お父様にも許可を取り
「２人で手をつないで行っておいで。」
娘が行くとも行かないとも返事をしないうちに、２人は手をつないで走り出しました。
「もう１つ押してくる？」２人はまた走り出します。
無事に帰還し、父子からハイチューを１個いただきました。
その後も30分以上列に並び特に話をすることもなかったのですが、２人とも満足気な様子で静かに待つことができました。
最後の１つは、このブースの出口にあります。お父さんと一緒に押せたかな。
もう１つの奇跡は次回に。
過去記事まとめ
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